ある中年看護助手と保護犬の婚活生活

我が家に来たときから直腸末期癌の高齢保護犬と、ずーっと派遣で事務職と医療事務、看護助手をやっていたが正職員の看護助手になって、今度は無謀にも45歳で婚活を始めた話。

昔取った杵柄とトラウマ

婚活でエブリバディかもん。にしていた結果、仕事を休むほど疲れ果てた。
ただし、ワクチン接種の後なのでただの副反応発熱だったかもしれない…
そもそもワクチン接種直前まで私はデートをしていた。馬鹿か。

そう、結婚相談所にはお互い仮交際を申し出たら、一度は必ずデートしてからではないと、仮交際終了(つまり別れる)は出来ない決まりがある。
相談所というか、相談所が加入している連盟という集まりの中の規則なのかな?
まあ、とにかくそういうことで、仮交際か決まって早くデートしななさい!と推奨されているので、素直な私は従っていた。もちろん、一日に3人とお見合いして全員に仮交際入れた時は、多少1回目のデートまでの期間にズレはあったが。

そして、最初のデートはお茶かランチで短めに!と数々の相談所ブログに書かれているし、私のところでも言われた。

私的には2時間から盛り上がって3時間だな…という計算。つまり一日に2人行ける。

この少しの時間で最大限に相手を楽しませ、好きになってもらえるよう努力する。


これ、二十代前半に少しの間、大阪北新地のクラブでNo.3を張っていた私には、正直楽勝、いや、得意分野なのである。

余談ですが、北新地とは東京の銀座。そこそこのお値段のクラブでその地位にいるのは、自慢じゃないが結構すごい。ちなみに一番二番のホステスは、オーナーの女であり、常に争ってるので、私は両人に味方になれと思われて大事にされつつ、主に企業接待を受け持ち手堅く稼いでいた。


で、その得意分野で私は全力を出していた。
私と同世代か10歳ほど年上の方で現在も独身。
私の努力(まずあなたのこと考えて選んだ風手土産、仕事のことを話しているときは熱心に聞き、どんな話にも適度な質問と感心、関心、そして笑顔。自分のプライベートの話を適度に出して心許している感も忘れず)に、大抵の、いや、仮交際に進んだ方々は私を好きになった。

LINEはとんどん重くなり、もっと会いたい、次はドライブで遠出でも、お茶だけじゃなく晩御飯も一緒にどうでしょう。
え?
お見合いとデート一回で、いくら身元も保証された人とはいえ、ホイホイ車に乗るのは怖い。
私がめちゃくちゃ労力かけて作り出した時間、悪いけど2時間が限界よ。
(相手が同じ技術を持っている場合のみ延長可)


そう、いくら昔取った杵柄でも、仕事でもなく、一緒にいたい人を探すという目的で努力して労力を使っているのだ。
無差別に休みの全てを費やして、これを続けていた私は、ついに相談所に泣きついた。


会ったばかりの人と長時間は無理です。
次のデートでまた二時間、何を話そうかと考えるとしんどいです。

相談所の人は、きっと同じ相談を何百回も受けているだろう。

無理をするな。
そんな何を話そうかと考える人と、生涯一緒になれない(要約)
と、当たり前のことを言われ、素直に交際終了をし始める。

一人、長い間一緒にいても楽しかった人がいた。
でも洗濯物の話をしたときに、この神経質な感じは適当で大雑把な私に、いつか苛立つだろうな…と思った。でも楽しかったのでしばらく付き合っていたが、ある時「この人、私が風邪引いたりしても心配してくれないな」と思うような言動があり、向こうも段々と私の本質が見えたのか、同じようなタイミングでLINEが減って次の約束がなくなって、私から交際終了。
この人とが一番会ったし喋ったし(家も近かった)、初めて具体的に結婚を意識した相手だった。

そうして残ったのは、ちょっと遠い所にお住いの私と同じ関西人と、10歳年上最近交際始めた関東人。
話が弾むので関西人の方が今のところやや有利。でも、他にも関西人いたけど無理な人は無理なので、何処出身とかは関係ないようである。


さて、そんな感じでボチボチ10人になるなあ…と言うとき、事件が起きた。

会って5分で恋に落ちる私。


かみんぐすーん。