ある中年看護助手と保護犬の婚活生活

我が家に来たときから直腸末期癌の高齢保護犬と、ずーっと派遣で事務職と医療事務、看護助手をやっていたが正職員の看護助手になって、今度は無謀にも45歳で婚活を始めた話。

とある少年たち

某ファストフードの店にいる。
カウンター席で元々間に透明な壁があり、向かい合わせの席になっている場所でアイスコーヒーをのんでいる最中だ。

透明な壁の目の前に高校一年生位の男子が三人入ってきた。
カウンター席は一個ずつ空けて座ることになっているが、他にもテーブル席もある。ちなみにそこには、向かい合って座るな、とは書いていない。

少年たちは、律儀にカウンターで一個ずつ席を空けて座った。
間がわりとゆったりしているので、かなりそれぞれの席は遠く、端と端の間は会話が成立しない感じ。
そもそも店内は私を含めて数名で、席もバラバラだから、別にカウンターならくっ付いて座ればいいのに…と、思った。

というか、こんな少年たちですら、ちゃんと決められたルールを理解し、実行しているのだと正直感動すらした。

しかも彼らは周りに迷惑をかけまいと、最低限の会話を小声でしている。

何なら途中から、LINEで会話を始めた。
今は静かにそれぞれ食べながら、LINEで会話をしていて、たまに皆がクスッと笑っている。

私が今、高校生だとして友達と放課後におやつ食べに来て、こんな風に社会のルールをきちんと理解して、監視もいないのに守ることが出来るだろうか。

まあ、私らの高校生時分はせいぜい番号のみ表示のポケベルが半分の生徒に行き渡っているかどうか、位の時代だが(笑)
でも教室で授業中に手話で話すのは流行っていたので、何かしら考えてコミュニケーションを取ろうとしていただろう。
しかしそれを放課後まで守ることが出来るか、と言われると多分無理だったと思う。

大人の方が余程適当だな、と思いながら私は最後の一口を飲んで、これからマスクをして店を出るつもりだ。



誰も気付いてないと思うので自ら言いますが、今日はおっさん雑誌風の文体でお送りいたしました。
あれ?
いつもと変わらないか…